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★モーリタニア日記 VOL.27   【最終回】

2016年3月28日

楽しかったモーリタニア日記も、いよいよこれが最後となります。

街のなかでよく見かけたロバの荷物運搬風景は、この文明社会のなかで、こころなごませる風景でした。ロバ

ヌアディブ商港やヌアディブ漁港の中では、もう彼らロバ君たちは、入場できません。ヌアディブの舗装道路を、一生懸命荷物を運んでいる風景も、やがてその生活圏は狭められて行くでしょう。

かつて砂漠を横断したキャラバンのラクダたちが、今は、その使命を終え、食肉とラクダ乳のための生存になってしまいました。

ロバ君たちには、どんな運命が待っているのでしょう。荷物の運搬という使命が駆逐されれば、やがて運命はもう決まっているようなものです。なんだか寂しい話です…

(おわり)

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★モーリタニア日記 VOL.26

2016年3月8日

ヌアディブ自治港(商港)とヌアディブ零細漁港の中間に、近隣国からの出稼ぎ人によ魚の塩干場があります。この前は、14km離れたガーナ人たちが経営する塩干場でしたが、今日は、ギニア人、ビサオ人、セネガル人たちによる出稼ぎ漁民の塩干場で、ヌアデイブ市内の海に面したところにあります。

出稼ぎ部落入口   

部落の入り口、右手のなにやら文字が書いてあるところが、出稼ぎ漁民たちのレストラン兼喫茶店です。

右手の崖の上でも、やはり魚を干して干物(ひもの)にしています。結構、場所は相当広い面積でやっております。サメの皮を剥ぎ、この写真のようにつるします。

サメの干場

ギニアから出稼ぎに来ている青年が熱心に説明してくれました。

ほぼここの塩干物は、イタリアへ向けて輸出されるとのこと。近くにイタリア商人が住んでいて、彼に売り、彼が船に載せてイタリアまで送るとのことです。

魚ニベ(イシモチ)の卵巣

こちらはニベの卵巣を干しています。普通は、ボラの卵巣をよく干すのですが、ここでは、長さ1メートルもある大きなニベの卵巣を干しています。干す前に塩漬けにし、そして塩を抜き、こうして1週間以上、天日干します。

真空パックされ、イタリアへ輸出され、イタリア人は、おろし器で卵巣をすりおろし、パスタにからめて食べるそうです。(日本のタラコスパゲティみたいなもんですかね)。

「ニベもなく断られた」という日本語表現は、このニベの愛らしい卵巣から生まれた言葉です。残念ながら、今の日本では、「ニベ?」「そりゃあなんだ」ということで、かつて昔はたくさん食べて、このごろは食べなくなってしまったこの魚を知りません。

ニベの一種を「イシモチ」なんていう名でレストランで出てきます。大体、⒑cmから15cmぐらいの大きさのものです。「ニベ」という言葉は、現代日本からほぼ姿を消したといってもいいでしょう。

出荷前、形を整える

漁民から1kgほど買いました。1,400ウギヤでした。両手でかかえるほどありました。

漁民に聞くと、仕入れが1kg 150 ウギヤとのこと。そして干した後、それを1,000ウギヤぐらいで下しているとのこと。(1円=3ウギヤ)

買ってきて、宿舎で、1時間ほど煮込みました。醤油を少々入れての煮込みでした。1時間後には、食べられるだけの柔らかさになっていました。結構、食べられます。現地の人で、購入する人がいたので、どういう風に食べるのか聞いてみると、ミキサーみたいなもので粉々にし、ふりかけみたいにしてご飯にかけるそうです。

早速、自分もそうやってみました。結構、たべられます。少々塩分を加えた方が味がよくなりますが。

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★モーリタニア日記 VOL.25

2016年2月22日

モーリタニアといえば、「タコ」。日本にも多く輸出されていて、近所のスーパーでもよく見かけますよね。

さて、このタコ、どうやって日本まで運ばれてくるのでしょうか。

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ピローグ船によってタコは獲られた後、加工工場へと運ばれます。ここでタコの重量による等級がつけられます。8段階の等級です。これは重さによるもので、品質は別な話です。

工場へ到着したタコ      

日本では、かなり小ぶりなタコが出回っていますが、タコってかなり大きいものです。

タコの大きさ

第一段階は3.2 kg以上のものが第一段階になり、一番下の第八段階は、500gから600gのものになります。500g以下のものは、法律で捕獲禁止です。日本向けは、第八段階から第六段階の小ぶりなタコが人気を博しています。

タコは、まず足の本数を数えられ、本数が、2,3欠けているものは、品質の等級が落ちますが、足が正常ならば、ほとんどのタコは重量のみの等級に分かれます。重量を量り、重量別に8個のトレイに載せられます。

1個のトレイは、大体、16kgぐらいでいっぱいになります。

えり分け

 

重さ別にトレイに入れる

選別とトレイわけが終わると、いよいよ急速冷凍機の中へと入ります。ここでマイナス40度で4時間、冷凍されます。

4時間の急速冷凍

急速冷凍でカチンカチンに凍ったタコは、箱詰めされます。

箱詰め

箱詰めの後は、保管室へ運ばれます。ここはマイナス20度の部屋です。

出荷を待つタコ

ここにてすぐにでも出荷する場合もありますし、あるいは最長1年8か月間、ここで出荷を待つこともあります。(ヨーロッパ向けは、最長3年近くここで眠っていることもあるようです。

やはり日本向けは、冷凍でも、長期の場合には、鮮度に関係するのか、一番短い期間の保存となっています)。

ここの港、ヌアディブから冷凍コンテナの船に載せられ、はるばる日本へと向かいます。

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★モーリタニア日記 VOL.24

2016年2月19日

モーリタニアの人たちは、元来、砂漠の民で、あまり魚を食べません。魚の塩干ものなど、まず絶対に食べません。

ヌアデイブ市内から14km、ヌアクショット方面へ車を走らせると、魚の広大な塩干場が広がります。塩干物は、サメとエイがほとんどです。サメは50cmぐらいの大きさです。

魚の塩干場1.

(なんかこう、食べると砂がジャリっていいそうな…)

ガーナの人々がはるばるここヌアディブまでやってきて従事し、彼ら本国のガーナへ輸出しています。ここにいる人たちはほぼみなガーナ人。この炎天下のサハラで、彼らは毎日この作業に従事しています。

魚の塩干場 2.

(厚着だな…と思ったのは私だけでしょうか…日差しが強いのかな?)

魚の塩干場へ行く途中、ヌアディブから7kmぐらいのところにラクダの売買を行う市場があります。1頭250,000ウギヤから400,000ウギヤぐらいの値段です。(1円=3ウギヤ)

20年ほど前は、ラクダ市場は、今、僕が住んでいる宿舎ドバイ地区の外れにありましたが、人口が密集してきたのか、この7km離れた地点へと移動しました。

ラクダ市場

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★モーリタニア日記 VOL.23

2016年2月16日

金曜日、2月12日、カンサド地域にて、丁度いい具合に、世界一(?)長い列車がカンサド終着駅に到達しようとしているところに偶然居合わせました。

SNIM 列車 0.  

時速50kmで速度でやってきました。列車の長さは2千数百メーター、最初、車両の数を数えていましたが、途中でやめました。

SNIM列車 2.

なにしろ長い列車です。その2千数百メートルの最後には、客車が1輌、貨物車両らしきものが2輌ついていました。あとはすべて鉄鉱石です。ここヌアディブまで運んできて、ここからはるばる中国とヨーロッパへ向け船出します。

SNIM列車1.

1960年の独立以来、輸出産業のトップとして活躍してきましたが、2015年、輸出産業のトップは漁業に奪われました。この国の外貨稼ぎの筆頭は、今や漁業となりました。2015年第3四半期の輸出統計(office National Statistique)からみると、その輸出額や、539億ウギヤ(177億円)(3ウギヤ=1円として)一方、鉄鉱石は232億ウギヤ(77億3千万円)です。

(なが~い電車にもびっくりですが、空の青さにも目を奪われますね。標高が高い地域の空のようです!昔行ったボリビア・ウユニ塩湖の空と似ているような気がしました…)

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