1月29日(金)の休日にヌアディブ半島の先端、ブランコ岬(Cap Blanc) (フランス語ではカップ ブラン)を訪ねました。ヌアディブ市内から約50分、砂漠風の道を4輪駆動を走らせ、灯台の見えるブランコ岬にきて、モンクアザラシを見ました。
このヌアディブ岬は真ん中を国境線が走っています。1900年、スペインとフランスで定規で線を引いたような国境線です。当時西サハラはスペイン、モーリタニアはフランスでした。ブランコ岬はその国境線の一番下、フランス側にあたるところです。
そこに世界でも珍しいモンクアザラシが生息しています。あちこちの国で、絶滅してしまった希少種だそうで、なんでも全世界でこの地中海モンクアザラシは500頭ぐらいしかいないそうです。そのうちの100頭強がこのブランコ岬にいるとのことです。
われわれ人間が、かれらの皮を剥いだり、油をとったりして、かれらを絶滅に追いやってきたわけですけれど、これからは何とかこの地球上で生き延びてほしいですね。高台の絶壁上から少し望遠をきかせて撮りました。2メートル以上もある哺乳類です。
丁度、モンクアザラシが海面に姿を現しました。こちら側に向いたときでした。40メートル強の高台から撮りました。
すぐ潜ってしまい、なかなか思うようには撮れないものです。岩場の岸辺から10メートル~30メートルぐらいのところを行ったり来たりしていました。
モンクアザラシが向こう側を向いているとき撮りました。写真を拡大すると、彼の大きさがわかります。
モンクアザラシを撮るのも結構大変です。かなりの絶壁で、おまけに金バエがやってきて、顔や手にまとわりつき、追っても追っても金バエは離れません。鼻の穴や耳の中、あるいは眼鏡の中へ来て、離れないので弱りました。
ここは砂漠風の砂地と岩があるだけです。どうして金バエがいるのかわかりません。(もっともアルジェリアのサハラのど真ん中でも、普通のハエはたくさんいましたが、金バエは会ったことがありませんでした。驚きです)。
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